慢性的な疲労や倦怠感につながる脳疲労と糖質の関係とは?

LINEで送る
Pocket

仕事に勉強、家事など、暮らしをとおして疲労は蓄積されてしまうもの。通常であれば睡眠や休息を取ることで回復しますが、どれだけ休んでも体が重い、倦怠感が抜けないなどの症状に襲われていませんか?
それは糖尿病とも関係の深い、 「糖質過多」 による脳疲労が原因かもしれません。

 

脳の疲労と糖質過多の食事にある因果関係とは?

脳疲労にはさまざまな要因が挙げられます。現代人はあふれかえるほどの情報のなかで生活しており、それらを取捨選択したり、頭で処理して考えなければなりません。つまり脳は常にフル活動に近い状態にあります。また、仕事でもプライベートでもパソコンやスマートフォンが手放せず、電子機器を長時間使用しています。電磁波の影響だけでなく、ブルーライトが刺激となることで脳は興奮状態に。これらが脳にストレスを与え脳疲労状態に陥ってしまうのです。こうなると、疲れているのにうまく入眠できない、慢性的な疲労を感じる… 、などといった症状に悩まされることにもつながります。
休む間もなく働き続ける脳が活動を続けるためには、酸素や栄養を補給することが欠かせません。脳はブドウ糖をエネルギー源とし、エネルギー消費量は体全体の約 18 % にもおよびます。体の機能を統率する脳ですから、疲労状態に陥ると、全身への指示がうまく伝達されなくなるので栄養をしっかり送り届ける食事が重要になります。

しかし、栄養の偏った食事や糖質過多 の食事を続けていると、血糖値の乱高下が起こり、調整がうまくいかなくなってきます。そうなると糖尿病を発症する危険性が出てくる上に、脳へのブトウ糖供給が不安定な状態となり、自律神経が乱れて不調を引き起こしてしまうのです。それは、たとえば絶え間ない疲労感やだるさ、集中力・思考力の低下、イライラや不安感など、脳疲労からくる症状を悪化させることにつながります。

 

適度な糖質制限食が糖尿病だけでなく、脳疲労にも効果的な理由

脳疲労のたまりやすい現代社会において、脳に栄養をスムーズに補給できない糖質の多い食事ばかりを摂っていると、ますますその不調に拍車をかけてしまいます。脳の栄養失調を防ぐ、改善策の一つに挙げられているのが糖質制限食です。睡眠中でも絶えずエネルギー消費をしている脳には、ブドウ糖を血液中にゆっくりと放出する糖類の補給が重要なのです。食後急激に血糖値を上昇させる糖類の摂取は、インスリンの分泌も急速に上昇し、一気に血液中のブドウ糖濃度も低下してしまうことに。すると、脳に安定したブドウ糖が供給できなくなってしまいます。バランスを考慮した適度な糖質制限食は、脳疲労改善だけでなく、ダイエットや 2 型糖尿病をも防ぐなど大きな恩恵が期待できます。
もし倦怠感が抜けない、物事に集中できないといった症状があれば、糖質過多になっている可能性も。糖尿病やその予備軍の方は医師に相談の上、それ以外の方も予防や改善、脳疲労回復のために、糖質を考慮・改善した食事に変えてみるのも一つの手かもしれません。

 

■ 参考
株式会社プレジデント社 PRESIDENT Online
本当のことが知りたい 根本から疲労回復したい人へ 疲れやすい原因を改善する食事法まとめ
Hapila 頭が働かないのは脳疲労?症状や解消方法について!

 

Related posts:

LINEで送る
Pocket