気温変動と2型糖尿病、オランダの研究チームが相関関係について研究発表

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相関関係はあれど、因果関係についてはまだ研究を要する、というニュースです。

 

気温上昇と2型糖尿病発症率に関係が?オランダの研究チームが発表

オランダのライデン大学研究チームは、米国内と世界で屋外の気温と糖尿病、耐糖能異常の関係を調べたところ、気温と共に2型糖尿病の発症率が上昇する事実が確認されたとのことです。この研究テーマ自体が世界で初めてのことで、この因果関係についてはまだわかっておりません。

CNN.co.jpによると、この研究チームは米疾病対策センター(CDC)の報告を基に、1996年から2009年にかけて全米で発生した2型糖尿病のデータを分析し、米海洋大気局(NOAA)から州ごとの気温の中央値を入手しました。さらに世界保健機関(WHO)のデータベースから、世界の人々の空腹時血糖値や肥満に関する情報も収集。その結果、

米国ではこの期間、屋外の年間気温が摂氏1度上がるごとに、糖尿病の発生率が4%前後高くなっていたことが分かった。世界でも気温1度ごとに、糖尿病予備軍とされる「耐糖能異常」が0.17%増えていたという。(出典:CNN.co.jp

気候変動は感染症の増大など、生物の健康状態にも影響を与えてきました。他にも気圧の変化や気温、湿度が影響してめまいや頭痛が生じる 「気象病」 は、気圧変動による血管膨張や自律神経の乱れなどが原因とされています。

今回の研究結果はイギリスの医学専門誌に発表されたとのこと。しかしながら、研究観察時の96~09年には気温だけでなく、人口構成や人々のカロリー摂取量といった要因に変化があったという外的要因を考慮する必要があるとも示唆されています。

今後の研究の進展にも注目したいところです。

 

■ 出典

タイムワーナー社 CNN.co.jp

株式会社日本経済新聞社 NIKKEI STYLE

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