【The story of a mother】vol.03 親・本人・祖父母1型に向けた 「チーム笹原」 それぞれの気持ち

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おはようございます。笹原加奈子です。

今回は、先日の息子の幼稚園での 1 型の発表の後の幼稚園生活を掲載しようと思っていましたが、、、もう少し周りの子ども達の様子の変化も見てみたいので、先日 25 日に開催された日本 IDDM ネットワークによるサイエンスフォーラムで私なりにいろいろ感じた事があり、 1 型に対してのそれぞれの立場、それぞれの気持ちについて書かせて頂こうと思いました。注意書きとして!あくまで 「チーム笹原」 的な気持ちです。。。(あれっ?!チーム大○?笑)

私は、息子が 1 型になるまでカミングアウトしていなかっただけあって (イヤ、、、正しくは、地元の友達ほとんどが知っているのを私だけ知らなかっただけだった笑) 正直以前は、 1 型最高!!!と、言う存在ではありませんでした。けれど、 1 型のキャンプの仲間や友人と話をしたり遊んだりしている時の自分は、気張らずに自然でいられて楽しいしすぐ仲間になれちゃう!これは、間違いない事実だしその出会いが宝です!

低血糖起こした~!!って、言っても初めて話した 1 型のみんなも大丈夫?と、ブドウ糖やらジュースやらすぐに出してくれたりして、、、
何も説明無しで低血糖をここまでわかって貰えるのは、 1 型仲間だけでしょ?!そして、いろいろ体験してきたから重なる思いをお互い持っているからこそ、時間もかからずに仲良しになったり意気投合してしまう。そんな素敵な出会いを貰えた!だから、私は 1 型である人生に悔いも無いし可哀想でも何でもない!与えられた人生を楽しんでいるだけです!昔親戚の叔母ちゃんに可哀想に、、、と、言われると 「私は可哀想なんかじゃないよ!」 と、言い返してました。

これは、少し遠方のおばあちゃんもそうでした。。。でも、これも今考えるとその人たちなりの考えです。何も一緒に進んで行けないから、一緒に生活していないのでわからないから、可哀想としか表現できないのかなって思います。気にかけてくれている心配の一つなのかなって。。。

そして、、、息子が1型を発症して、母になった今は?!

改めて私の母にもどう思っているか、どんな風に感じているか?!ド直球で、聞きました!
母も私とまったく同じ気持ちでした!

“一緒にうまく付き合って、一つ一つハードルを乗り越えて行けばいいじゃん!私たちはチームだよね!” チーム笹原です!

確かに息子が 1 型を発症して診断を受けた当時、前回も書かせて頂きましたが “呼吸さえ忘れる” そんな日が何日も続きました。

そして、 1 型糖尿病の事で今まで一度だって神様にお願いした事がなかった私が “どうか私が全部 1 型を背負うから!この子だけはお願い” と、思ったのも事実です!これ 1 型批判?!違うんです!!

息子が 1 型とわかった時、自分の事を責めて責めて責めてもどうにもならない思いが、私の中には、どうしてもあったんです!消せなかったんです!息子と私二人で同じように力がなくなって、同時に重症低血糖を起こしている時には、息子を見て悲しくなることもあります。 (ひどい低血糖の時は気持ちも落ちちゃうんで。。。) 自分を責める事もあります。でも、そんなことを言っていたって息子だって私の悲しい顔は、見ていて嬉しいはずもない!一緒に楽しく進んだら、何でも乗り越えられる事を息子にも見せたい!そう思ったら、前に進めるようになったし前に進むしかなくなりました!

そして、そう思った瞬間から世界が変わりました!ちょっとした事がすべて楽しくなりました!息子と雨の中一緒に泥んこになってあそんでも、何をしても楽しい!!!花を観て、嬉しい気持ちになる!夏のにおいがするとウキウキする!

前に進むようになった事で私の気持ちが変わった事で、ちょっとした事を全部感じ取れるようになったんです!

息子は今小さな幼稚園と言う社会に出たばかりですが、これから小学校中学校とそれなりにいろいろなハードルを乗り越えて生活して行きます。けれどそれは、大きなハードルほど越えるのも楽しくて!越えられた時の喜びは大きいはず!

だから私達は、チーム笹原なんです!!皆さんもチーム○○作りませんか?!

って、、、息子が中学生ぐらいから、 「チーム笹原」 の母はここに愚痴を書いているかもしれません笑。。。わかっちゃいるけどネタ。。。
本日もお付き合い頂きまして、ありがとうございます。

次回以降は、幼稚園のその後・私の相談相手などなど書かせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。

プロフィール

名前:笹原加奈子
自身が1型糖尿病患者(1歳発症)。
また、1型糖尿病患者の5歳の息子さん(4歳発症)のお母さん。
日本IDDMネットワーク事務局員
千葉県在住
 

(photo by Ryan McGuire)

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