【第2回】歯周病(歯そうのうろう)とは〜知って良かった!歯と健康のお話〜

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歯を失う原因の第1位は?

歯を失う原因の第一位は何だと思いますか?むし歯で歯を失うことも多いですが、その大半は歯周病(歯そうのうろう)なのです。

歯周病は30歳以上の約8割の人が罹っており、生活習慣病もしくは国民病とさえ言われています。

さらに、歯周病は大切な歯を失うばかりでなく、全身にも悪影響を及ぼし、生命をも奪いかねないとても怖い病気なのです。

 

連載では、現在の最新治療を含めて今後ご紹介する予定です。
歯周病について情報を発信し、口腔から全身の健康を守ることも歯周病専門医の役目です。
いつまでも健康で、自分の歯でおいしく食べることができる一助になれたらと思います。

 

歯周病(歯そうのうろう)とは

歯周病は歯と歯肉の間にある浅い溝(歯肉溝)に歯周病細菌(バイオフィルム:細菌の集合体)が感染することにより発症し、歯周組織(歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨)を破壊する感染症です(図1、図2参照)。

(図1)
(図2)

歯周病の多くは、長年の歯磨き不良など食生活の結果、中年以降に発症する生活習慣病です。

一方、生活習慣にあまり関係なく10歳代から急速に進行するタイプの歯周病もあり、若い方も要注意です。

歯周病は、単に歯肉に炎症が限局している歯肉炎から歯根膜・セメント質・歯槽骨まで破壊が進んでいる重度歯周炎まであり、その進行の程度は様々です。

歯周病の初期(歯肉炎)では、歯肉から時々出血がある程度でほとんど症状はありません。そのまま治療をしないで放置し、やがて歯肉が腫れたり、歯がぐらつくなど自覚症状が出て、歯科医院を訪れた時には既に歯周病が進行している場合が多くあります。

その結果、残念ながら歯を抜かなければならないこともあるのです。

 

次回は、歯周病の症状について詳しくお話しします。

 

<関連記事>

▶【プロローグ】歯周病ってどんな病気? 〜全身への関わりから最新治療まで〜

▶【第1回】連載にあたって〜知って良かった!歯と健康のお話〜

▶【第2回】歯周病(歯そうのうろう)とは〜知って良かった!歯と健康のお話〜

▶【第3回】歯周病(歯そうのうろう)の症状〜知って良かった!歯と健康のお話〜

 

栗原幹直(くりはら みきなお)

徳島大学歯学部卒後、岡山大学歯学部歯周病態学講座入局。2004年広島県三原市に「くりはら歯科医院」を開業。日本歯周病学会歯周病専門医、日本糖尿病協会登録歯科医、1型糖尿病患者専門受け入れ歯科医院。

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