食後血糖値にも影響?入浴がもたらすさまざまな健康効果。目的別に正しい入浴を

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先日ご紹介した自律神経を整える方法の一つに、入浴があることをご紹介しましたが、このほど 「入浴が2型糖尿病の予防に効果的である」 可能性が海外のニュースサイト 「Mailonline」 に紹介されたとマイナビニュースが報じました。

詳しい内容はこちらをご覧ください。

記事では燃焼カロリーと血糖値について、入浴と運動それぞれによる結果を比較しています。結果として燃焼カロリーにおける差異より、食後最高血糖値において入浴をした方が運動以上の良い成果が見られたとしています。研究は現状は「可能性の示唆」というレベルではありますが、かねてより体温を1度上げることで免疫力が高まり健康への良い影響があるということは知られています。端的に説明すると、体温が上がると血流が良くなり、身体のすみずみまで血液がめぐることで栄養や酸素をくまなく送り届けられるため、免疫機能を持った白血球が勢いよく全身をめぐることができるということです。反対に、体温が下がると免疫力も下がるというわけです。

※2型糖尿病の方でインスリン注射を治療で使用されている方は、注射後の入浴で血糖値の降下が早まる可能性がありますので、低血糖症に十分ご注意ください。

 

免疫力を高めるヒートショックプロテインを増やす入浴

入浴と体温上昇について話すとき、たいていセットで扱われるのが 「HSP(ヒートショックプロテイン)」 の存在。

HSPは傷んだ細胞を修復するたんぱく質のことで、免疫細胞の働きも強化するので健康への良い影響があるとされています。HSPは熱によるストレスで増やすことができ、そのてっとり早い方法が入浴なのです。入浴剤メーカーのバスクリンによる、HSPを増やす入浴法については以下のとおりです。

【HSP入浴法のポイント】・入浴前の水分補給
・自分の平熱から+1.5度を目安に
・40~42度で20分入浴
・舌下温を計り、体温(深部)の上昇をチェック
・入浴後は冷やさない、温めすぎない
・2?3日に1回でOK

注意としては、先日ご紹介した入眠しやすい自律神経のバランスを整える入浴法がぬるめの温度設定だったのに対し、こちらは比較的熱めの温度設定です。熱ストレスをかけて特定のたんぱく質をつくるので、目的別に正しい入浴法を実践してください。いったん生成されたHSPは、なんと一週間ほど体内に残るそう!そのパワーが最盛となるのは生成から二日後ということなので、これはあらかじめ 「元気が欲しい日」 という予定を設定して入浴法を切り替えるのがいいかもしれません。

 

■ 出典

株式会社マイナビ マイナビニュース

株式会社バスクリン はぴばす

沢井製薬株式会社 サワイ健康推進課

 

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