日常的に坂を歩くと運動効果がアップ?傾斜が中度の糖尿病を抑制と調査結果を発表

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坂の傾斜に要注目!「傾き約1.5度アップ」 で中等度の糖尿病リスクが18%減

毎日のように研究者たちの新たな発見や成果が発表されますが、今回東京医科歯科大学の藤田武男教授らの研究チームが明らかにした内容には驚きを隠せません。 「地域の坂の傾きが約1.5度上がると、住民が中等度の糖尿病になるリスクが18%低下する」 という調査結果が得られたのです。藤田教授は日常的に坂を歩くことで、運動と同じ効果が得られている可能性があると分析しています。

研究チームでは2010年に、愛知県武豊町など6市町46地域に住む65歳以上の男女計8904人を調査し、住んでいる地域の坂の傾斜と糖尿病との関連を調べたとのこと。しかし、どうして坂の傾斜に注目したのでしょう?そこがとても気になります…。詳しい内容は、JIJI.com 掲載中の記事をご参照ください。

各地域の坂の傾斜は約1~10度で、平均は約3度。1カ月の血糖値の状態を表すHbA1cが7.5%以上である中等度の糖尿病だったのは223人だった。坂の傾きが1.48度上がると、中等度の糖尿病になる可能性は18%下がっていた。(JIJI.com

 

糖尿病を予防する意味では登山や坂道でのウォーキングも期待大

これ以前にも、上るのがハードな坂道ですが実は下りの運動効果が注目されていました。上り坂では息も上がり心肺機能が強化されたりふくらはぎの筋肉を鍛えることができます。対して下り坂では呼吸は落ち着くものの、太ももの裏側にあるハムストリングをはじめ、脚筋群全体を使うので足にかかる負荷が大きいのです。ハムストリングは日常生活では意識して使われることの少ない筋肉なので、下り坂を歩くと効果的なのです。ただ、前述のとおり上り坂でも別の部位を鍛えることができるため、上り坂と下り坂の両方を活用できる登山や坂道でのウォーキングは健康効果が期待されているのです。

全国の自治体では医療費問題を解決するべく、さまざまな試みが実践されていますが、今回の研究成果から傾斜を利用した運動コースの採用なども効果が期待できそうです。

 

■ 出典

株式会社時事通信社  JIJI.com

株式会社マイナビ マイナビニュース

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