糖尿病学の進歩2018レポート③ 〜インスリンポンプと無線通信できる血糖測定器 コントアネクスト Link2.4〜

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レポート第3弾は、インスリンポンプのリモコンにもなる血糖測定器


「第52回糖尿病学の進歩」企業展示レポート第3弾は、既に発売されているインスリンポンプのリモコン機能付きの血糖測定器についてです。

現行のインスリンポンプ最新機種であるミニメド620Gはもちろん、先日ご紹介したミニメド640Gなどのミニメド600シリーズと無線通信できる唯一の血糖測定器となります。

 

日本でも販売されているコントアネクスト Link2.4とミニメド620G

 

 


簡単なリモコン操作でマニュアルボーラスとプリセットボーラスの入力が可能に


本体を日本メドトロニック株式会社が、血糖測定のためのセンサーをパナソニック ヘルスケア株式会社が取り扱う「コントアネクスト Link2.4」は、既に日本でも発売中の血糖測定器です。

ただし、日本メドトロニック株式会社が取り扱うインスリンポンプ「ミニメド600シリーズ」との無線通信機能を備えており、服の上からの操作が可能となり、より快適にインスリンポンプを使用することができるようになります。

リモコンで入力できるのは、下記2つのボーラスになります。

 

■ マニュアルボーラス:必要な単位数を設定し注入

 

■ プリセットボーラス:あらかじめインスリンポンプに設定した注入量と注入パターンを使用して注入

 

 


血糖測定したデータはインスリンポンプに無線通信されて較正に使用可能


コントアネクスト Link2.4 で測定したデータは、ミニメド600シリーズに無線通信されるだけでなく、センサグルコース値の較正(センサグルコース値の精度を保つために1日に3〜4回が推奨)に使用することができます。

現行のミニメド620Gでは、較正に使用するかの確定はインスリンポンプ本体で行わなければなかったのですが、次期モデルのミニメド640Gでは、コントアネクスト Link2.4 上で完結できるようにアップデートされ、より便利になっているそうです。

 

 


センサーは高品質なパナソニックヘルスケア製


センサーは、パナソニック ヘルスケア株式会社製のものを採用

 

血糖測定に使用するセンサー(製品名:コントアネクストセンサー)は、パナソニック ヘルスケア製で他社が開封後は数ヶ月以内という使用期限が、なんと2年間という高い安定性を誇っています。

30秒以内なら血液の追加点着が可能な Second-Chance Sampling も患者に嬉しい機能だと思われます。

 

 


取材を終えて


インスリンポンプと併用することでその真価が現れる製品ではあり、早期発売が期待されるミニメド640Gとセットでの使用となれば、服装などの自由度も増えるように思います。

また、たまに血液量が足りずに測定ができず貴重なセンサーを無駄にすることがある筆者にとっては、Second-Chance Sampling はとても嬉しい機能です。

しかしながら、まだまだ国内にも流通していないように感じますので、取り扱う医療機関が今後増えていくことを期待します。

 

 

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