娘と私のドタバタ1型糖尿病ライフ 第11話~支えられている多くのこと~

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こんにちは!
いつもご覧いただきましてありがとうございます。

新型コロナウイルスも現在は落ち着き…日常が戻りつつあります。

このまま、収束し以前のような生活ができるようになるといいですね。
マスクも大切ですが、熱中症にもお気をつけくださいね。

さてさて今回は娘との日常で感じた
1型糖尿病あるある(もしかしたら我が家だけかも(笑))をお送りします。

 

血糖値測定機器を学校に全忘れ事件

娘はいつも学校へ行く際必ず、血糖値の測定をする機器や、ペン型のインスリンなどを持っていきます。(写真はポーチの中身の一部で、他にもブドウ糖などを入れています。)

インスリンポンプを利用しているので、腕に取り付けているセンサーが読み取っておおよその血糖変動を表示してくれるのですが*1、時には実測*2 (専用で針で採血をします。)が必要になります。

その、実測に必要な一式やペン型インスリンをポーチに入れているのですが、それを学校に忘れることが数ヶ月に1度あります。

*1)インスリンポンプ上に血糖変動を表示できるのは、SAP (Sensor Augmented Pump)療法に対応したインスリンポンプのみになります。
*2)実際に血液を出して血糖測定器で血糖値を測定すること

学校に忘れてしまうと、家での実測ができなくなるのでそれはそれは困った状況になるのです。

なので、なるべく娘が学校から帰って来た時には、ちゃんと持って帰ってきたのかチェックしているのですが…私もチェックを忘れてしまって、気づいた時にはもう夕方!なんてこともありました。

以前は、学校が閉まるかどうか微妙な時間帯に、慌てて学校に電話をして取りにいきました。職員室にしか明かりはなく、たまたま遅くまでいた教頭先生が鍵を開けてくれて、娘の教室まで行くことができました。

肝試しみたいでした(笑)

そして数ヶ月…最近忘れないなぁ。偉いなぁ…と油断していた時に限って、忘れるんですよねぇ…
あぁ…

しかも気づいた時は20時過ぎ…。
こりゃあさすがに学校には取りにいけない…なので、非常用として保管しておいた、未開封の血糖測定器を開封!!

災害とかで物流が止まってしまって血糖測定用の針などを使い果たしてしまったらどうしよう…ってことがないように、もしもの時用の測定器だったので開封したくなかったんですが、渋々開封しました。(まぁある意味緊急事態ですしね…)

いつもはサクサクっと実測をしてくれる娘ですが、なぜか新しい測定器や採血針だと、毎日やっていることなのに怖くなってしまったようで30分ほど
「よし!やるぞ!」
「やっぱ無理〜」
を繰り返しておりました(笑)

私は横で見守りつつ励ますしかなく…
「ママやってみて」と言われたものの私も怖くて(最低)
でも、せーの!で勇気を出して娘がしてくれて、なんとか実測ができた夜でした。

「あれっ(笑)むしろいつものより痛くないわ!」と喜んでいました…とにかくとても頑張ってくれました。
そして、2人で「もう忘れないようにお互い気をつけようね…」と励まし合いました(笑)

 

「当たり前」にやっていることがそうではないこと。

血糖値を読み取ってくれるセンサーを、腕に装着しているのですが、夏場で汗をかくせいか痒くなっていまったようで、先日はガリッと勢いよくかいてしまい、センサーが取れてしまいました。

まだ数日は使えていたのに…と悔しい気持ちと、またセンサーをつけるのに針で刺して装着しなければいけない…と言う気持ちと、寝る前だったので眠たいのもあってか、いつもは泣かない娘が泣いてしまいました。

新しいセンサーをすぐに、ササッと取り付けたのですが、娘がしくしく泣いている間、なんだか私も、ぼーっとしてしまいました。

すぐに娘を慰めてあげたい気持ちはありましたが「なんでこんなに毎回針で刺さなきゃいけないんだろう」と、なんとも言えない気持ちになってしまって、とにかくTHE 放心状態だったんです。

ふと、
いや「私がこのままじゃいけない…」と、我に帰り、娘に「頑張ったね」と言うと
さらに大声で泣き出し…私も泣きそうでした。

ぎゅっと抱きしめてあげていると、しばらくして落ち着いたようで
私のパジャマで鼻水をしれっと拭いていました。しかもニヤニヤしながら(笑)

センサー交換は、慣れればとても簡単ではありますが…
簡単とは言えど針で刺して装着します。

センサーは6日に1回、そしてインスリンを注入してくれるポンプの管(クイックセット)の交換が3日に1回です。
その場合も、肌に針でプスっと装着します。

今ではすっかりルーティーンになっていることなのですが、改めて「娘はいつも、とっても頑張ってるんだなぁ」と感じた夜でした。

すっかり「当たり前」になってしまっていたことですが、ひとつひとつちゃんと褒めてあげなきゃな…と思います。

そして、医療の進歩や1型糖尿病についていろいろと研究をしている方にも日々感謝を感じます。

針で刺す必要がある…とは言っても、痛くないように工夫がしてあったり、怖くならないように、針が見えない仕様になっていたりと、様々なところに毎日「感謝」感じますし、娘にも「いろんな人の研究や開発が、あなたを支えてくれてるのよ…」と言って聞かせています。

おっと
なんだか今回は真面目な内容になりました。
えぇ、私真面目なんです。髪の毛は最近、左はオレンジ、右はグリーンにカラーチェンジして「にんじんカラー」になっていますが、それでも真面目なんです。

いや、真面目な人は自分で「真面目です」なんて言わないのか…?

えぇと、とにかく娘にはいかに支えられて生きているのかを、しっかりと理解できる大人になってほしいです。

あぁ!私って真面目!(笑)

今回もご覧いただきましてありがとうございました。

<関連記事>
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プロフィール

 

名前:セツコ(32)
9歳の娘が1型糖尿病
シングルマザー
宮崎県在住
Instagramアカウント@hagemaruchan_setsuko

 

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