娘と私のドタバタ1型糖尿病ライフ 第14話~「糖尿病」という病名について~

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こんちには!
いつもご覧頂きましてありがとうございます。

非常に強い勢力の台風10号が、私が住んでいる宮崎県にも上陸し…念のために学校の体育館に避難をし、一夜避難所で過ごしました。

我が家や近所などに被害はありませんでしたが、全国的にニュースでも取り上げられているかと思いますが「椎葉村」というところで土砂崩れがありました。そのニュースを耳にするたびに心が痛くなります。

台風は「今からそっち行くよ!」と教えてくれますが、地震はいつ来るかわかりません…台風だけではなく様々な災害に対しての備えをしておくこと、そして少しでも危険な要素がある箇所は普段から把握しておくことが重要ですね。

今回は「糖尿病」という病名について改めて考えさせられる出来事があったので、そのことについて書いていこうと思います。

糖尿病予防を呼びかけるチラシ

実はつい先日我が家のポストに、市が発行している糖尿病についてのチラシが投函されていたんです。

そこには「糖尿病を予防しましょう」という内容が書かれており、糖尿病になる原因などが記載されていました。

糖尿病になる原因は
・食べ過ぎによる肥満
・運動不足による肥満
・遺伝やストレス

上記のようなことが書かれていました。

そして、糖尿病を予防するためには
・自分に合ったエネルギー量を守る
・規則正しい食生活
・バランス良く食べる

などと書かれておりました。

ふむふむ…と読んでいたのですが、最後の最後まで「糖尿病」とだけ記載してあり1型と2型があるということに触れられていなかったのです…。

私はそれがどうも腑に落ちなくて

「糖尿病について無知な人がこのチラシを見たら、1型糖尿病である娘も、食べ過ぎや運動不足で発症したと思われるのでは?」と感じてしまったのです。

もちろん、2型でも遺伝が大きな要因となって発症する方もいますし、肥満の方ばかりではありません。難しいところではありますが、せめて糖尿病のチラシを作成するのであれば(しかも発行元が健康に関して呼びかける課だったので)1型と2型があることくらいには、触れてほしかったのです。

私はどうもモヤモヤモヤモヤしてしまい

普段あんまり家ではお酒飲まないのですが、その日は私が大好きな火野正平がCMをやっていた「メーカーズマーク」を飲み、やけ酒しつつ眠りにつきました(笑)

1型と2型があることはあまり知られていない?

糖尿病は大きく 「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」「その他の糖尿病」 の4つに分けることができます。
しかし世間では、まだまだまだまだ、糖尿病に1型と2型があることは知られていません。「糖尿病」という病名は聞いたことがあるが、「1型糖尿病」は聞いたことがないという方は非常に多いと思われます。

結局、1型2型とか関係なく「糖尿病」=「生活習慣病」的なイメージが一人歩きしてしまっており、それが原因で1型糖尿病の子供たちも「お菓子ばっかり食べてたんでしょ?」などと言われてしまう…という現状があるのです。

実際私の知人や、インスタグラムでのフォロワーさんなどからも1型糖尿病だと伝えても「不摂生でなったんでしょ?」などと言われたことがあるという方が数人いました。

私自身、知人に「娘が1型糖尿病を発症したんです…」と伝えた時「子供に何食べさせて育てたの?」などと言われたことがあります。その時のことを思い出すと正直今でも泣きそうになります。

ただ、何が怖いって悪気があって言っているわけじゃないんですよね…

「糖尿病といえば、不摂生!」みたいなイメージが強すぎるんですよね…「火野正平といえば、不倫!」みたいな…(笑)

糖尿病という病名を変えよう!的な動きもあるようですが、一度ついてしまったイメージを取り払うためには、もっと今以上に糖尿病について発信していくことが大切なのかな…とも感じています。

もやもやは収まらず電話をしました

結局、チラシを見た夜のもやもやの気持ちはメーカーズマークで誤魔化しましたが、翌朝も起きた瞬間からもやもや…

これはもう、ひとこと言ってしまおう!そんな気持ちになりまして…しかもご丁寧にそのチラシには「発行元:〇〇」と大きめの字で施設の名前と電話番号が記載されていました。(調べてみるとまぁまぁ近所の施設)

勇気を出して、電話をしました。

こういう…クレームではないですけど…何かを指摘する系の電話したことないので、若干緊張で手が震えました(笑)

まずは自分の名前を名乗り、担当者の方にかわって頂きました。

「私の娘が1型糖尿病なので、このチラシのように『糖尿病の原因は肥満や食生活が原因です!』などと書かれているだけで、1型と2型の違いについても一言も記載がない状態ですと、娘が「お菓子ばっかり食べてなったんでしょ」などと、言われてしまうことになりかねないのです…。

せっかくこのようなチラシを作成して頂けるのであれば、正しい知識を広めるためにも、せめて1型と2型があるということなど、もう少し詳しく取り上げて頂けると嬉しいです。」

と伝えました。

私は電話するまでずっと「いざ電話したとしても、電話相手の方が『あ〜はいはいすんまへんなぁ〜』と適当に終わらせる人だったらどうしよう…」などと不安になっていたのですが、担当者の方はとても良い人でした。

「そうですよねぇ…申し訳ありません…」と何度も謝って頂いて逆にこちらが申し訳なく感じるほど…。

最後の最後まで丁寧に対応していただき「あ〜この人でよかったぁ」となんだか報われた気がしました。

勝手にもやもやして、勝手にすっきりしてしまった私…
こんなことにいちいちもやもやしてしまう私って、ちょっと考えすぎなのかなぁとも思いましたが、1人でも多くの人に「1型糖尿病」という病名を知ってもらいたいなと、改めて感じました。

しかも、電話を切った後、母に「担当の人、めちゃくちゃいい人やったわ…○○さんっていう人でね…」と報告をすると

母が「あ〜!あの○○さんね!あの人は良い人よぉ〜!」と言い…まさかの母の知人でした(笑)

そして私もつい先日会ったことがあります(笑)

その方の車が我が家の出入り口すぐ近くの、ちょっと邪魔な場所に停車してあり…
ちょうどその人がすぐ側にいたので、

「すいません…たぶん普通の人だったらすり抜けられると思うんですけど、私運転がとにかく下手くそで、ここだと絶対ぶつけるので、もうちょっと下がってもらってもいいですか?」

なんてお願いをしたことがある方でした(笑)

その時も「申し訳ないです〜!」と、この私の変なお願いにも笑顔で対応してくれて、いい人やなぁと思ったところでした(笑)

またいずれ、うちの近所でも会うことがありそうなので、会った時は再度、糖尿病の件で真摯に対応して下さったことについて、感謝の気持ちを伝えようと思います。

「糖尿病」という名前は、とにかく1型2型関係なく、あまりよくないイメージがつきまとってしまっていると思います…

結果的に、1型2型に関わらず「糖尿病」という言葉がついているだけで、病名を言いたくない…病気なことを隠して生活している…なんて方も非常に多いです(インスタなどで患者さんからのメッセージを見ていると特に感じます)

そんな風に、窮屈に感じながら病気と闘っている方が、1人でも減れば…と思います。なかなか病名については難しい問題ですし、様々な意見があるとは思いますが、まずは私は「1型糖尿病」という病気があることを、もっと多くの人に発信していければいいなと感じています。

今回もご覧いただきありがとうございました!

<関連記事>
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プロフィール

 

名前:セツコ(32)
9歳の娘が1型糖尿病
シングルマザー
宮崎県在住
Instagramアカウント@hagemaruchan_setsuko

 

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