2019年12月1日に開催された大阪マラソンに、日本IDDMネットワークは初めて寄付先団体として参加しました。私たちの活動を応援するチャリティランナーとして20名の方にエントリーいただきました。チャリティランナーのなかには、 1型糖尿病患者4名、患者の家族1名、医療関係者、また1型糖尿病を始めて知ったという方々もいらっしゃいました。
チャリティランナーみんなで準備運動からスタート!!
チャリティランナーみんなで、丸山ノリコさんの指導による準備運動
当日は、快晴。天気予報では最高気温15℃とありましたが、それでも寒い12月の朝、1型糖尿病の元フィットネスビキニ選手でトレーナーの丸山ノリコさんの指導による準備運動で、しっかり体をほぐしてからチャリティランナーはスタート地点に向かいました。
応援団チームもMAPを片手に大阪の街へ
沿道5km地点、地元の患者会である大阪杉の子会の方と、SNSをみて応援にかけつけてくれた患者の方、チャリティランナーのご家族、トレーナーの丸山ノリコさんと日本IDDMネットワークの役職員による即席の応援団チームもできあがりました。
チャリティランナー 見事に全員完走!!
ゴール地点は大阪城の目の前。手を挙げてFINISH!
初マラソンの方はもちろん、マラソンに慣れたランナーも今年は新コース。後半の上り坂に悩まされながらもタイムリミットの7時間以内に見事に全員完走。自己ベストを更新された方もいらっしゃいました。皆さまお疲れ様でした!!
大阪マラソンを終えて
◆何にでも挑戦することは勇気がいるもの、マラソン初挑戦!―中新井美波さん
12歳で1型糖尿病を発症された元陸上競技選手で、バンド「1-GATA(イチガタ)」リーダーの中新井美波さんもマラソンに初挑戦されたひとりです。
中新井美波さんからメッセージ
「何にでも挑戦することは勇気がいるものです。ましてや、初めての事となると、不安や楽しみなど考えるほど怖くなっていく事もあるでしょう。私もそうです。でも、「あの人がやっていたから」と前例があると、誰かの希望を見出すキッカケになれるのではないかと思い、走らせて頂きました。初の42.195kmは、苦しいものでしたが、走っている間1人と感じた事は一度もありませんでした。やるか、やらないか。一度の人生、どうせなら挑戦して夢中になっちゃいましょう。」
◆「誰かの一歩踏み出すきっかけに」―星南(せいな)さん
18歳の時に1型糖尿病を発症されてから、半年後にアメリカへ1年間留学、ミスインターナショナル日本大会へ出場と様々なことにチャレンジしてきた星南さん。大阪マラソンへも「誰かの一歩踏み出すきっかけや、ハンディーキャップを持っていても挑戦できることを伝えたい!」と参加を決められました。
走っている途中は、SNSでの応援メッセージや、沿道の応援、ハイタッチ、同じチャリティランナーさんの声がけに助けられ、最後は気持ちだけで走っていたという星南さん、初マラソン完走おめでとうございます。
◆「チャリティランナーは、自分の世界をひろげてくれた」―秋田大介さん
マラソンは7度目の挑戦となる秋田さん。普段は、Kobe Mural Art Projectなど神戸をさらに魅力的な街にする仕掛けをたくさん生み出されています。そんな忙しい毎日からヘルニア発症というコンディションでの参加となりました。
一人で参加していたらとっくにやめているけれど、
「1型糖尿病なんかに負けない」というチャリティランナー仲間がいる!
僕が走るために寄付してくれた人たちがたくさんいる!
背中には、自分で書いた宣言『明るい未来を次世代に』を掲げている!
と痛みに耐えながら完走をされました。後日、秋田さんは「素敵な仲間と走り、負けられない戦いをするという貴重な経験は、自分の世界を広げてくれた」と話してくれました。
RUN FOR… 想いを背負ってランナーは走りました
「誰かのために走ること」「仲間と一緒に走ること」を教えてくれた大阪マラソン。
走ることで勇気をくださったチャリティランナーの皆さま。
チャリティランナーへのご寄付や募金箱へのご寄付にご協力いただいた皆さま。
本当にありがとうございました。
大阪マラソンで集まった寄付金は、1型糖尿病の根絶を目指した研究助成に充てさせて頂きます。
日本IDDMネットワークは、来年の大阪マラソンにも寄付先団体として応募しています。応募結果は、2020年2月下旬発表予定です。