佐賀県×日本IDDMネットワークによる研究支援プロジェクトがスタート!

LINEで送る
Pocket

佐賀県×日本IDDMネットワーク、「ふるさと納税」 で研究支援プロジェクト

「ふるさとチョイス」 のガバメントクラウドファンディング (GCF) を活用した日本IDDMネットワークによる研究支援プロジェクトが開始されました。佐賀県が推進するNPO支援策は、ふるさと納税の仕組みを活用し、支援したいNPOを指定して寄付することができます。佐賀県と日本IDDMネットワークがプロジェクトオーナーとなった研究プロジェクトをご紹介します。

〇ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/gcf/134

これまでふるさと納税によるプロジェクトによって、iPS細胞やバイオ人工膵島移植による “不治の病” 1型糖尿病の根治への取り組みが着実な進展を遂げるに至っています。一方で毎年1000人ほどの子どもが発症していたり、治療を行っている患者は国内に7?8万人と推計されている現実があります。患者は毎日4?5回のインスリン注射、血糖測定、意識を無くすこともある低血糖、失明や壊疽、人工透析を伴う合併症への恐怖などが隣り合わせの日常を過ごしています。日本IDDMネットワークでは、根治の日を迎えるまでの現在の治療法の進展、改善をも目指し、患者の生活の質が向上するための研究プロジェクトを推進していきます。

画像出典:ふるさとチョイスWebサイト

 

プロジェクトは2017年8月9日まで、目標額は1500万円、支援する研究内容は以下のとおりです。これらの研究を進めるのは、以前 【ザ・研究室訪問】でお話をうかがった東京医科歯科大学生体材料工学研究所 三林浩二教授の研究チームです。

下記にあるような研究が進むことで、自身で針を穿刺して血を出して測定していたような血糖自己測定による治療が変わり、その恩恵は1型糖尿病患者のみならず全ての糖尿病の方や糖尿病前症の方にも波及するものと期待されます。

【体を傷つけない血糖値評価を目指した、

唾液糖の計測装置(マウスガード型バイオセンサ)の開発】

唾液中に含まれる糖分(唾液グルコース)を連続的に測定できる「透明マウスピース型センサ」を利用することで血糖状態を計測します。採血で指に穴をあけることなく、血糖状態を調べることができます。

計測した血糖状態はスマートウオッチ等で確認することができ、無痛かつ簡便かつ安全に血糖状態を常に知ることができます。

【「小児発症での早期発見」および「1型糖尿病患者のQOL向上」
を目指した呼気アセトンガス用バイオセンサの開発】

呼気の中には「アセトン」という成分があります。糖尿病患者の呼気に含まれるアセトンは、その患者の糖尿病の状態により変化していきます。このアセトンを高感度で測定することができれば、患者の血糖状態の把握が可能となり、上記のマウスピース型と同じように無痛で血糖状態を調べることができます。

また、この技術を応用すると、小学校の歯科検診等での「呼気による小児発症患者の早期発見」が可能になると言われています。自覚症状が出るほど病状が悪化する前に、病気を発見し適切な処置を行うことができます。

【糖尿病治療のための人工膵臓を目指した
自立式薬物放出システムの開発】

血糖状態の変化そのものの化学エネルギーを活用して駆動するシステムの開発です。このシステムの開発が実現されると、血糖状態の測定からインスリン投与まで、すべて自動かつ電源を用いずに行うことができるようになります。災害時のような電源喪失時にも心配の少ない、自立的・持続可能な機器となります。

 

御礼の品々も佐賀県の産物や工芸品をご用意。サイトをチェックしてみてください。

〇ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/gcf/134#

Related posts:

LINEで送る
Pocket