進めたい研究を選択して寄付できる 1型糖尿病研究基金が “研究指定寄付” を開始

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2005年に誕生した1型糖尿病研究基金。日本で初めて膵島移植を行った京都大学移植外科の医師らと認定特定非営利活動法人日本 IDDM ネットワーク (以下、日本 IDDM ネットワーク) による研究会をきっかけに、1型糖尿病の根治を目指して設立されました。同基金では多くの寄付を受け、さまざまな研究の支援を実施しています。

 

研究指定寄付が可能に。応援したい研究を選択

そんな1型糖尿病研究基金において、このたび 「進めて欲しい研究を選択」 して寄付を行えるようになりました。
寄付の方法は日本 IDDM ネットワークの研究指定寄付ページに掲載されている10の研究 ?(2017年4月現在) ?から、支援したいものをクリックして寄付先を選択します。リンク先には研究概要やこれまでの研究結果、現在の状況などが記載されており、研究代表者の紹介も顔写真と共に確認することができます。
また、研究を進めていく上で目指すゴール、 「治療」 や 「根治」 、 「予防」 といった期待される成果が明記されているため、支援者は自身の寄付金がどのような目的で活用されるかが一目でわかるようになっています。
どんな研究を応援するか支援者側が選択できることによって、より深い理解を得た上での支援となると考えられています。

 

治療、根治、予防を途切れなく実現  「本当の意味での根治」を目指す

1型糖尿病を一日でも早く 「治る病気」 にするべく、1型糖尿病研究基金は研究助成を続けてきました。現在の治療法改善から体の負担軽減・生活の質向上を図る 「治療」 、病気になる前と同じ体に戻す 「根治」 、今後発症する患者をなくす 「予防」 が途切れることなく繋がって実現することを 「本当の意味での根治」 だとしています。
今回から指定して寄付できるようになった研究も 「治療」 、 「根治」 、 「予防」 の3つに分類されています。たとえば 「治療」 に関する研究では、採血などで体を傷つけることなく血糖値評価のできるマウスガード型バイオセンサの開発が挙げられています。これは口の中に装着することで唾液から血糖値を測る装置であり、すでに仕組みは出来上がりつつあるとしています。しかし、日常生活での利用を可能するため、マウスガードに着ける唾液糖測定のためのセンサおよび無線測定器、バッテリー (電源) の小型化の開発が重要であるとし、その研究資金を募っています。

 

その他にも、 「根治」 を目指したバイオ人工膵島の開発や、 「予防」 のために糖尿病を誘発する可能性が疑われているウイルスのワクチン開発など、1型糖尿病を治すための研究が挙げられています。どのような成果のために使われるのかを明確にしたことによって、支援者は深い理解と安心のある寄付が行えるようになっています。

 

■ 参考
認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク 研究指定寄付

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