この度、米メドトロニック社がFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けたインスリンポンプ 『MiniMed 670G』 は、血糖値の確認とインスリン値を管理するという作業をほぼ自動化することに成功したデバイスです。同社によると、米国での本格的な取り扱い開始は、2017年春以降になるものとされ、14歳以上の1型糖尿病患者において使用が認められました。
(出典:Medtronic Press Release)
ほぼ自動化システムがもたらす、負担減に期待
『MiniMed 670G』 には、先進的なアルゴリズムを搭載したシステム、 SmartGuard HCLを通じて、患者のベストな病状管理を実現しつつ、患者の負担を軽減することを目指した製品とされています。
※「SmartGuard」は、米国で展開中のインスリンポンプ 『MiniMed 640G』に搭載されている低血糖時に自動的にインスリン注入を停止するシステム
体にセンサーとインスリンポンプを取り付けて、皮下の血糖値をモニターするほか、カテーテルによってインスリン値を自動的に調整することが可能なのだとか。インスリンの交換頻度はおおよそ週に2度。(出典:GIZMODO)
大きな特徴として、血糖値の管理および監視と必要量のインスリンをほぼ自動注入するという点が注目されており、これによって病気以外のことを楽しむ時間や余裕がもたらされるのではないかと期待されています。なお、アメリカにおける認可につき、『MiniMed 640G』と同様に現状日本参入は未定となっています。
※日本での最新機種は、インスリンポンプ デコシール・デザインコンテストの対象機種である『MiniMed 620G』
インスリンポンプを用いた治療生活は、常に体にポンプが装着されていることへの違和感やポンプ操作等に対する不安から敬遠されがちですが、多くの場合、慣れてしまうとほとんど気にならなくなると言われています。しかしhながら、インスリンポンプを身に着けての旅行や運動に際しては、医師への相談をしながら行うことが安全です。
こうした機器の進歩は、生活そのものやチャレンジの幅を広げる可能性が高いとあって、大いに注目と期待が集まっています。(photo by anieto2k)
■ 参考 出典
株式会社メディアジーン ギズモード・ジャパン
米メドトロニック 公式サイト
日本メドトロニック株式会社 公式サイト
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