【第2回】バイオ人工膵島移植の進捗状況(松本慎一先生)

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1型糖尿病根治を願う2025年を迎え、根治に一番近い治療法と期待するバイオ人工膵島移植の進捗状況を、この分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)より毎月報告していただいています。
今後も、6月14日(土)開催のサイエンスフォーラムin神戸など、情報発信の機会を増やしてまいります。
第2回目は「国産の膵島移植用ブタ第1号の作成に向けて」です。

バイオ人工膵島移植の進捗(第2回)
 ―国産の膵島移植用ブタ第1号の作成に向けてー

日本においても、実験レベルでは、バイオ人工膵島を用い糖尿病のネズミを治すことが示されています。このことは、基本的なバイオ人工膵島の技術は、すでに、日本の研究者も有していることを示しています。
人に用いるためには、膵島のもとになる膵臓を提供するブタ、膵島を分離する部屋、膵島を分離する方法の衛生度を高めて、移植に使える衛生度の高いバイオ人工膵島を作製することが必要となります。
しかし、日本には、医療用の衛生度の高いブタがいないことが課題の一つです。この課題を解決すべく、私自身、一般社団法人医療用ブタ開発機構を立ち上げ、衛生度の高いブタの作成に取り組んでいます。
衛生度の高いブタが作成できれば、人への膵島移植で確立されている衛生度の高い膵島分離法を衛生度の高い部屋で行うことで、人に投与できるレベルの膵島を製造することができます。
一般社団法人医療用ブタ開発機構では医療に用いるレベルのブタを作製するために、衛生度の高いブタを持つ企業からメスブタを入手し、そのブタを衛生度の高い精子で妊娠させ、衛生度の高い場所で子豚を取り出すシステムの構築を進めています。
材料費高騰等により国産の膵島移植用ブタの誕生が遅れていましたが、6月には「国産の膵島移植用ブタ第1号」が誕生する予定です。

引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

「バイオ人工膵島移植」実現を支援する >>

 
◇松本慎一先生連載記事
▶ 【第1回】バイオ人工膵島移植の進捗状況(松本慎一先生)
▶ 【第2回】バイオ人工膵島移植の進捗状況(松本慎一先生)

バイオ人工膵島移植の研究を続ける国立健康危機管理機構の霜田雅之先生にも、毎月報告していただいております。合わせてご覧ください。
◆霜田雅之先生連載記事
▶ <第1回>バイオ人工膵島移植の進捗状況(霜田雅之先生)

プロフィール
名前:松本慎一
神戸大学大学院医学研究科 客員教授
日本IDDMネットワーク理事
日本初の膵島移植医

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