日本IDDMネットワーク「ブタなど異種動物の体内でヒトの膵臓を作るための研究」を支援するクラウドファンディングに挑戦中
日本IDDMネットワークは現在、寄付サイト GiveOne(ギブワン)にて開催されている「第5回 E-ファンドレイジング・チャレンジ 2017」にエントリー中です。
今回クラウドファンディングに挑戦しているのは、1型糖尿病の”根治”に関する「ブタなど異種動物の体内でヒトの膵臓を作るための研究」です。
▼GIVE ONE E-ファンドレイジング・チャレンジ
「不治の病1型糖尿病の子どもたちに「治る」希望を」
http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10518
期限は、明日1月5日(金)までとなっております。
使いきれなかったお年玉など、1,000円からできる研究支援にご支援ならびにご協力をお願い致します。
どんな研究なの?
「異種動物(ブタなど)の体内にヒトの膵臓を作製する」ことを目標に、
それが可能かどうか? 安全性はどうなのか? もっと有効な方法はないのか?
という疑問をマウスなどの小動物を使って検証します。
研究によってもたらされる未来は?
1型糖尿病根治に向けた研究成果は、いまや国内で1000万人を超えると言われる2型糖尿病や他の自己免疫疾患等の治療法開発に役立つと期待されています。
1型糖尿病の子どもからのメッセージ
「なにも考えずに走り周りた~~い」
1型糖尿病になって嫌なことは、学校で走り回ると低血糖を心配されること。
病気が治ったら、学校でも、誰にも心配されずに走りまわりたいと思っています。
「測定とか注射とかポンプとか痛い。」
1歳発症のらいもんくんは、注射や血糖測定の時や嫌なことがあると
「1型じゃない生活ってどんなだろう」とつい、つぶやいてしまいます。
でも、普段はとても元気。スキーが大好きなので、今年は何回行けるかなと、今からワクワクしているそうです。
東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター 山口先生からのメッセージ
私たちは小動物を使ってiPS細胞から動物の体の中に膵臓を作る方法を確立しました。
最終目標はヒトの膵臓をブタの体の中に作ることですが、まだいくつかの壁があります。
この壁をクリアするために、膵臓作製法の安全性をさらに高める基礎研究を行い、1日も早いヒト膵臓作製の実現を目指します。
ご支援宜しくお願いします。
山口 智之(東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター特任准教授)
患者のお母さんからのメッセージ
「わたし治るの?」って聞かれたとき「治るよ」って言ってあげられなかった。
子ども達が大きくなる時には、“治るよ!絶対に大丈夫!”大きな声で言ってあげたい。
編集後記
新年明けましておめでとうございます。
『PRESS IDDM』編集スタッフの大村詠一です。
運動不足による体重の増加が気になるこの頃ですが、皆さんはお変わりなく年を越せましたでしょうか?
今月からは運営体制も見直し、糖尿病に関する情報を更新していきたいと考えておりますので、本年も『PRESS IDDM』、そして、新しい未来の実現に向けて活動している日本IDDMネットワークをよろしくお願いいたします。
『PRESS IDDM』編集部
大村 詠一(1型糖尿病患者)