「真夏にインスリンを持ち歩くときは、どうしていますか?」
「何も持っていない(保冷剤等)のに、急に長時間持ち歩くことになった場合どうすれば良い?」
と質問を受けることが多いため、参考になるページをご紹介します。
もちろんネットショップでインスリン保管クーラーやポーチも売っているのですが、急な時でも対応出来る方法をお伝えいたします!
夏のインスリン保管
インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬は、タンパク質由来の医薬品なので、気温による影響を受けやすく、変性が起こりやすいです。
真夏や真冬の持ち出しや保管には、十分に注意する必要があります。
使用開始したインスリンやGLP-1受容体作動薬は、通常は常温保存できますが、直射日光の当たらない場所且つ30℃以下で保管することが基本です。
上記条件を保てない場合は(例えば、外へのインスリン持ち出し時)、とくに気を付けましょう。自動車内や海水浴場、プール、キャンプ場なども高温になりやすいので、注意してください。
海水浴場やプールへ行くときには、必ず保冷剤を入れたクーラーBOXを車に積んで、帰宅時までは冷たい状態が保てるようにしましょう。
ただ高温だけでなく、低温にも影響を受けやすいインスリン!保冷剤が直接当たらないように、インスリンはタオルでくるむかインスリンポーチ等に入れてクーラーBOXへ入れることをおススメします。
保冷剤の時間も限界があるので、もしもぬるいなと感じたら、コンビニやスーパーでロックアイスを追加投入するといいです。
保冷アイテムあれこれ
大したお出かけでないつもりで家を出たものの、予想外に時間が長くなることもしばしば!わざわざ、後処理に困るロックアイスまで購入したくはないですよね。
そんな時には、冷たいペットボトルもしくは、コンビニオリジナルのアイスコーヒー用の氷を購入(丁度良いサイズ感!)してはいかがでしょうか。ハンカチをインスリンに巻いて、ジップロックやエコバッグに購入したこれらを一緒に入れて持ち歩くのもいいです!
真夏は38℃以上にもなることがあるので、保冷剤や保冷バッグは、常に用意しておいた方が良いと思います。
100円ショップでも売っていますし、今は、たくさんの企業が使いやすい様々な大きさの保冷バッグも出しているので、是非探してみて下さい!
子どものころの失敗談…
インスリン保管に大失敗した1型糖尿病患者の方の体験談もご紹介します。
中学生の夏、夕方近くに友達とそのお母さんと一緒に映画館に車で行ったときのことです。車から降りた時は影になっていたので大丈夫だとインスリングッズを車中に置きっぱなしにしていました。
すると…、映画から戻った私は車の温度と日差しにびっくり。夕方、西日が強くなり沢山の直射日光で私のインスリングッズを照らしてしまったようで、すごく熱くなっていました。その後使える状況ではなかったため、その日はすぐ自宅に送ってもらい、へこんだ記憶が鮮明に残っています!
でも、この経験があるからこそ、今はしっかり管理しています!
「失敗は成功の母」(エジソン)
みなさんも緊急時の保管方法があったら、教えて下さい!
各インスリンメーカーでも保管方法や製品のお問合せページのご紹介をしていますので、もしよろしければご覧頂き、ご活用ください。