【6月1日(土)】1型糖尿病根絶を目指す研究者と直接話せる♪サイエンスフォーラム2019 in 東京が開催されます!

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6月1日(土)に開催されるサイエンスフォーラム2019 in 東京でお話しいただく研究者をご紹介します!

これまでに日本IDDMネットワークが支援を行ってきた研究がどのように進んだか、直接お話をきいていただけます。ぜひ会場にお越しください!

▼サイエンスフォーラムの詳細とお申込みはこちらをご覧ください。
https://japan-iddm.net/sympo_2019_tokyo/

事前申し込みは30日15時までとなっています。
当日、直接会場でのお申込みも大歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

 

テーマ①バイオ人工膵島移植の現状と今後

霜田雅之(国立国際医療研究センター研究所 膵島移植プロジェクト長)

 まだ日本では実現していない、ブタ膵島を特殊なカプセルにいれて免疫細胞の攻撃を避けるようにした「バイオ人工膵島」の1型糖尿病患者への移植治療を目指して研究をされています。日本IDDMネットワークからの研究費助成により、この研究の臨床応用に必要な特殊な細胞加工施設の建物が完成したばかりです。

 

小玉正太(福岡大学基盤研究機関 再生医学研究所 所長)

1型糖尿病の根治的な治療である「膵島」移植は、膵臓全体の移植に比べ身体への負担が軽く、その成果が期待されています。バイオ人工膵島移植では、ブタの膵島を用いることでドナー不足の問題も解決します。バイオ人工膵島の臨床応用を目指し、移植手術後も身体の中で長期生着するための研究を大動物をつかって進められています。

 

長嶋比呂志(明治大学バイオリソース研究国際インスティテュート 所長)

 バイオ人工膵島を用いたブタの膵島移植の臨床応用には、高品質の衛生的なブタを低コストで生産する必要があります。海外では、膵臓ドナーブタの飼育のために高額な施設を建築して、ドナーブタに求められる高い衛生条件を満たしていますが、長嶋先生は「U-iR法」という新しい方法を開発し、医療応用に求められる衛生条件を満たしたブタの低コストな供給に目途をつけられました。

 

井上 亮(京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室 講師)

医療用ブタからの細胞・臓器移植が厚生労働省に認められ、バイオ人工膵島の移植実現が近づきました。感染症のリスクがないかは移植を受けられる方、そのご家族にとってとても重要なことです。現在、厚生労働省が指定する90種類の病原体を含め、バイオ人工膵島の感染症のリスクをできるだけ感度良く検査するための方法を開発中です。

 

テーマ② 「糖尿病原因ウイルスに対するワクチン開発」

永淵正法(佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授)

1型糖尿病は、発熱など感染症の症状から発症するケースがあり、ある種のウイルス感染が原因のひとつと考えられています。
永淵先生は、世界ではじめて「1型糖尿病になりやすい遺伝子」を発見されました。この遺伝子を持つマウスにウイルスを接種し、1型糖尿病の原因ウイルスの特定とワクチン開発を目指しています。

 

テーマ③ 「試験管の中でどんな細胞でも、インスリンも作れるかもしれない技術の開発」

松本征仁(東京医科歯科大学 准教授、順天堂大学大学院医学研究科 客員准教授)

iPS細胞のような幹細胞を経ずに、脂肪や皮膚の細胞など体細胞からインスリンを作る細胞を作る技術の研究をされています。
試験管の中でどんな細胞からもインスリンを作り出せる可能性があります!どんな細胞からもインスリンを作る細胞を作ることができるので、患者の体の負担が小さいのもメリットです。

 

テーマ④ 「自己免疫によるインスリン分泌の低下を止めることはできるのか?」

中條大輔(富山大学附属病院 臨床研究管理センター 特命教授・国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 診療登録医) 

1型糖尿病は膵島が破壊されることでインスリンが枯渇してしまいますが、自己免疫を制御して、自身のインスリン分泌を保持させるための臨床試験を行います。また、患者の自己免疫状態をくわしく解析し新しい治療法の開発を目指す研究もされています。

 

テーマ⑤ 「ゲノム編集技術を用いた自然発症1型糖尿病モデルブタの開発」

谷原史倫(徳島大学大学院社会産業理工学研究部 生物資源産業学域 生物生産系 生物資源生産科学分野 特任助教)

ブタは生理学的・解剖学的に人間に近く、優れた実験動物として期待されています。
1型糖尿病を自然発症するマウスは実験でよく使用されていますが、1型糖尿病を自然発症するブタは世界中どこにもいませんでした。ゲノム編集技術という狙った遺伝子を効率よく改変する技術を用いて、1型糖尿病の治療研究に役立つ遺伝子改変ブタの作製に取り組まれています。

 

テーマ⑥ 「胎盤から採取される幹細胞を用いて1型糖尿病根治を目指す」

戸子台和哲(東北大学消化器外科学分野 助教)

胎盤から採取される「羊膜上皮細胞」をインスリンを分泌する膵細胞へ変化させ、1型糖尿病根治を目指します。
羊膜上皮細胞は「ドナー不足の影響を受けない」「拒絶反応が起こりにくい」「腫瘍化も見られない」ことから安全性が高いことでも知られています。安全で効果的な治療法として届けられるよう研究を進められています。

 

テーマ⑦ 「自然免疫系を標的とした1型糖尿病の治療法の開発」

福井竜太郎(東京大学医科学研究所感染遺伝学分野 助教)

1型糖尿病は、免疫系が自分の膵島を攻撃するために起こる病気です。免疫系を抑え込めば1型糖尿病の治療につながる可能性はありますが、病気にかかりやすくなるリスクがあります。福井先生は、1型糖尿病の発症に「獲得免疫系」に加え「自然免疫系」も関連することを発見されました。「自然免疫系」を狙い撃ちすることで病気にかかりやすくなるリスクを減らす治療法の研究・開発を進められています。

 

テーマ⑧ 「針を刺す必要がない血糖値センサーの開発」
山川考一(ライトタッチテクノロジー株式会社代表取締役社長、量子科学技術研究開発機構レーザー医療応用研究グループリーダー)

5行間指をかざすだけで血糖値を測定することができる針を刺さない血糖値センサーの小型化を実現し、病院からパーソナルユースまで、いつでもどこでも気軽に使用できるモバイル型のセンサー開発を行っています。

 

 

いかがでしたでしょうか??

どれも大変興味深い内容ですね。

直接研究者の皆さんとお話しできる貴重な機会です。皆様のご参加をお待ちしております!

▼サイエンスフォーラムの詳細とお申込みはこちらをご覧ください。
https://japan-iddm.net/sympo_2019_tokyo

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