近年、メンタルヘルス対策が叫ばれています。特に厚生労働省が企業などにストレスチェックを義務化した2015年12月以降は、仕事をする上で心身にストレスを受ける従業員のメンタルケアや職場環境の改善が急がれてきました。しかし、問題が “メンタル” と外見では判断できにくいものであるため、その基準が曖昧だったり、取り組みの効果の確認が難しいという問題点も挙げられています。
活力が目に見えるようになる?脳の動きから職場の状況をデータ化
そういった観点で見たとき、日立グループの健康支援サービスは非常に先進的だといえます。
これは日立ハイテクノロジーズが脳科学をもとに開発した技術を用い、 「職場の活力」 をデータとして可視化するもので、具体的には従業員に携帯型脳活動計測装置を装着させ、スマートフォン上で約5~6分の簡単なゲームをしてもらいます。その結果、脳の動きを 「活発」 から 「疲労あり」 までの3段階で評価するのです。
こうして取得したデータを解析、気分の計測を行うことで、 「活力」 の見える化を可能にします。今まで目に映らなかった職場の状況を、感覚値ではなく客観的なデータに置き換えることによって、より効果的な改善策の実施が期待できるようになります。
改善対策やメンタル保険までを一貫して提供する、日立グループの健康支援
さらに、可視化した職場の状況をもとに、 「活力」 が高まるよう日立コンサルティングの対策支援を受けることもできるとしています。今後予想される長期休業などのリスクを把握し、その低減およびコストの軽減に努めます。また、万が一社員にメンタル上の問題が発生した場合は日立キャピタル損害保険から保険の提供を受けることも可能です。
本ソリューションでは、基本サービスとしてお客様の KPI (主要業績評価指標) に応じた現状分析を実施し、職場の活力、業績・業務 KPI やストレスチェックなどのアンケート結果との相関分析をアウトプットとして提示します。また、企業の人事制度に対する支援として、団体長期障害所得補償保険をご提案します。 (引用出典:日立グループ 公式リリース)
ストレスの強い職場を特定したり、人事施策の効果の把握を可能にする、 「活力の可視化」 は日立の知見と技術力があってこそ。また、職場環境の改善サポートや保険などをワンストップで提供できるのは、大手グループ企業ならではのサービスだといえます。
■ 参考
日立グループ 公式リリース
株式会社日本経済新聞社 日本経済新聞