アラート機能付きのリアルタイムCGM「ガーディアン コネクト システム」の実際の利用感想レポート

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日本メドトロニック株式会社は、モバイル機器にデータを送ることでインスリン治療中の糖尿病患者が行う血糖コントロールをサポートする持続グルコース測定(CGM)システム「ガーディアン™ コネクト システム」の販売を2018年12月3日より開始致しました。

この記事では、製品に関するご紹介、また日本IDDMネットワークの専務理事である大村 詠一に実際に使用した感想をお聞きしました。
※下記に記載している感想はあくまで大村詠一の個人的な見解となります。

 

発売となったガーディアン コネクト システムのアプリとセンサ

▼ガーディアン™ コネクト システムの製品内容に関して

普段使用しているモバイル機器上(現在はiOSデバイス用のみ)で専用アプリを使用し、血糖値と相関がある間質液中のグルコース濃度(以下、センサグルコース値)の変化をいつでも確認することができます。

また、特徴である予測アラート通知機能により、高血糖や低血糖に至る可能性がある場合にいち早く利用者へ知らせることで、早めの対応を促すことが期待されます。

また、ガーディアン™ コネクト システムはCGMシステムとして日本で初めて、SMSテキストメッセージによるアラート通知が可能な医療機器です。 あらかじめ通知先として設定した利用者のご家族や医療従事者も、インターネットに接続されているお手持ちのモバイル機器を通じて、本品を装着している利用者の高グルコース及び低グルコースのアラート通知を受け取ることができます。

さらに、ガーディアン™ コネクト システムから糖尿病管理ソフトウェア「ケアリンク™」へ定期的にデータをアップロードする機能を利用することにより、インスリン治療を受ける糖尿病患者と医療従事者のデータの共有に伴う負担を軽減するものです。

 

日本IDDMネットワーク専務理事で、1型糖尿病患者でもある大村 詠一さんに使用してみて感じたメリット、デメリット、感想をお伺いしました。

▼メリット

・低血糖や高血糖の予測アラートにより、数十分後の血糖変動について予測ができるため血糖コントロールに役立つ

・iPhoneアプリが使いやすく、1日の血糖コントロールの振り返りが行いやすい

・設定したセンサグルコース値に達した際、登録した人にアラートのメールを出すことができる

・装着機器の表面がなめらかな曲面のためかはがれにくい

・較正によりセンサと血糖値の乖離を小さくすることができる

・24時間対応の電話サポートがある

 

▼デメリット

・血糖値ではなくセンサグルコース値を測定しているため、インスリン注入の目安にはできない

・医療機器を外れないようにするテープで肌がかぶれる場合もある(大村は問題なし)

・センサグルコース値と血糖値の乖離が大きく、較正許容範囲外の値が2回続くとセンサを交換しなければならない(許容範囲内に収まるまで較正を待つことで対応可能)

・CGM扱いのため、処方してもらうセンサの個数により月々の医療費は上がる

・対応しているアプリが現状ではiOSデバイス用のみ(2019年2月現在)

 

▼感想

アラーム音がもっと大きくて煩わしいものかと予想していたが、そこまで大きくなかったり、バイブレーション設定にもできたりするので気になりませんでした。

センサの較正タイミングが最初は慣れなかったので、自分のライフスタイルに合った較正のスケジュールを立てる必要を感じました。

低血糖や高血糖の予測アラートが非常に便利で、センサグルコース値の変動をいつでも確認出来る事は、車の運転中の安心感を増したり、血糖変動を抑えたりするのに非常に役立つと思います。

 

読者の皆様も使用された感想がございましたら、是非教えてください。

 

 

 

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