【第3回】歯周病(歯そうのうろう)の症状~知って良かった歯と健康の話~

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歯周病(歯そうのうろう)の症状

口の中には300から600種類の細菌が約60億個もいます。歯磨きを怠るとさらに繁殖し数百億個まで増えます。

つまり、口の中は体の中で最も細菌がたくさん住んでいるところなのです(図)。

(図)体に棲みつく細菌の数

磨き残した所があれば、歯周病を起こす細菌が歯と歯肉の間の溝に感染し、深い溝(歯周ポケット)を形成します。

そして、その歯周ポケットの中で歯周病細菌が増殖して歯周病になってしまうのです。

歯周病は前回お話したように、細菌感染が歯肉にとどまっている歯肉炎と、歯槽骨(歯を支える骨)まで進行している歯周炎に大きくわかれます。

歯肉炎は歯磨きをした時などに、歯肉から出血がある程度でほとんど自覚症状はありません。

一方、歯周炎まで進行すると次のような症状が現れます。

・ 歯肉が赤くなってきた
・ 歯磨きをすると歯肉からすぐに出血する
・ 口臭が気になる
・ 歯肉がよく腫れて、膿が出る
・ 歯がぐらぐらする
・ 唾液がねばねばする
・ 歯が長くなったような感じがする
・ 歯並びが変わってきた

また、次のような人も要注意です。

・ ここ何年も歯医者さんで定期検診を受けていない
・ 仕事や家事等で忙しく、歯磨きが十分できていない
・ 家族の人が歯周病で歯を抜いた(親が若い時から入れ歯をしている)
・ 糖尿病などの全身疾患や肥満のある人
・ 妊娠中の人

以上の項目に当てはまるかなと思う人は既に歯周病(歯肉炎、歯周炎)になっているかもしれません。
早めにかかりつけの歯医者さんに診てもらうことをお勧めします。

次回から歯周病と全身疾患(全身との関わり)について数回にわたりお話します。

 

<関連記事>

▶【プロローグ】歯周病ってどんな病気? 〜全身への関わりから最新治療まで〜

▶【第1回】連載にあたって〜知って良かった!歯と健康のお話〜

▶【第2回】歯周病(歯そうのうろう)とは〜知って良かった!歯と健康のお話〜

▶【第3回】歯周病(歯そうのうろう)の症状〜知って良かった!歯と健康のお話〜

 

栗原幹直(くりはら みきなお)
徳島大学歯学部卒後、岡山大学歯学部歯周病態学講座入局。2004年広島県三原市に「くりはら歯科医院」を開業。日本歯周病学会歯周病専門医、日本糖尿病協会登録歯科医、1型糖尿病患者専門受け入れ歯科医院。

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