米心臓病学会が20万人の食事データから分析!2型糖尿病リスクに「グルテンフリー」が関与か

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「食べるものがからだをつくる」 。なぜバランスよく食べることが大切なのか?

PRESS IDDM では健康に配慮した食生活については、流行に流されずバランスよく摂取することを推奨しています。

≪過去記事≫
〇糖質制限は “緩やか” でいい?新たな糖質制限食の認識と考え方

(抜粋) 最近では過度な糖質制限が糖尿病患者に悪影響を与える可能性も出てきているため、バランスの良い食事で適正量の糖質を摂ることが、糖尿病の予防・改善に近づくものといわれています。
なお1型糖尿病をはじめインスリン治療を行われている方は、糖質を摂取しなければインスリン補充を中止できるという簡単な話ではありません!インスリンの自己分泌がなくなった1型糖尿病の方などでは重篤な状態に陥る危険性もありますので、主治医に相談の上、導入を検討なさってください。

〇健康な身体をつくる油脂とは?「良い油」、「悪い油」 への認識を深めよう

(抜粋) 海外ではバターによりわずかながらですが2型糖尿病発症リスクが減される可能性があるという研究結果も出ていたり、スウェーデンのルンド大学糖尿病センターの研究では、“動物性脂肪のなかでも乳製品に含まれる脂肪分は糖尿病の予防に有用であるようだ” という成果も出ています。少なくとも適度な量の 「良い油」 は健康的な身体を保つのに欠かせない事実に着目し、極端に走らずバランスのとれた食生活を大切にしましょう。

その他、Webサイトの 【お役立ち情報】 カテゴリーではこうした情報を多数ご紹介していますので、ご覧になってみてください。さて、今回も新たにそういった情報をアメリカの心臓病学会が報じていいます。

主にパンなどの弾力性を高めるたんぱく質の一種、 “グルテン” は小麦や大麦、ライ麦などに含まれ、「セリアック病」 など特定の疾患の発症要因とされています。当然、そうした疾患の患者はグルテンの含まれていない食品、いわゆるグルテンフリー食材を摂取する必要がありますが、ここ近年、あるハリウッドセレブがグルテンフリー・ダイエットにより劇的な変化を遂げたことでダイエット法として認知する人たちが急増。ともなって健康な人でも積極的にグルテンを排した食品を選ぶトレンドも一部で生まれているのです。

約20万人の食事データからグルテン摂取量と健康状態の関係を分析

エイジングスタイルでは、米心臓病学会は「Lifestyle and Cardiometabolic Health 2017 Scientific Sessions」でグルテン摂取量が多い人は2型糖尿病発症リスクが低くなっている可能性があると発表したことを報じています。詳しい内容はエイジングスタイルをご覧ください。およそ20万人のデータに基づき、ハーバード大学大学院公衆衛生学の研究グループが調査したものです。
グルテンフリー食品は、2型糖尿病の予防因子である食物繊維や他の微量栄養素が少なく栄養価が低いためではないかと推測しており、「疾患ではない人のグルテンフリー食品摂取を制限することも考慮したほうがよいのではないか」 とコメントをしているそう。
とりわけ食事においてはエビデンスを重視し、一過性のトレンドに乗ってしまうと健康への注意が必要となると言えるでしょう。

■ 出典

株式会社ジェイ・キャスト  エイジングスタイル

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