ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、インスリンの投与データを無線転送する機能を搭載したスマートインスリンペンである新型のインスリン注射器「ノボペン® 6」(写真左)と「ノボペン エコー® プラス」(写真右)を2月1日より発売開始しました。
2021年6月24日に厚生労働省より医療機器製造販売承認を取得した「ノボペン® 6」、「ノボペン エコー® プラス」は、これまでにスウェーデン、デンマーク、オーストリア、アイスランドで発売されています。
スマートインスリンペンとは
インスリンの投与データ(時間、 単位数)を注射器本体に自動的に記録し、そのデータをスマートフォンにインストールされたアプリケーション等に無線転送することができるインスリン用のペン型注射器の総称です。
特徴
1.0単位刻みで投与量を調整できる「ノボペン® 6」と0.5単位刻みで投与量を調整できる「ノボペン エコー® プラス」では、本体に最大800回分の注入ボタンを押した履歴が自動的に記録されるだけでなく、交通系IC カードなどにも利用されているNFC(Near Field Communication 近距離通信システム)により、対応のスマートフォンアプリ※1に転送が可能です。
また、「最後に注入ボタンを押したときの単位数およびそのときからの経過時間」を、最長99時59分59秒まで本体の注入ボタン部分にあるメモリー表示で確認ができます。
※1:以下が「ノボペン® 6」、「ノボペン エコー® プラス」と連携する糖尿病管理アプリ一覧(2022年3月1日現在)
連携済みアプリケーション(連携順)
・アークレイ株式会社「スマートe-SMBG」(iOS版、Android版)
・H2株式会社「シンクヘルス」(iOS版、Android版)
連携予定アプリケーション(五十音順)
※機器連携の開始タイミングはパートナー企業により異なります
・アボットジャパン合同会社「FreeStyleリブレLink」
・テルモ株式会社「メディセーフデータシェア」
・ロシュDCジャパン株式会社「mySugr」
※NFCを搭載する全ての外部機器での動作を保証するものではなく、一部機種によっては、データ転送ができない場合があります。(例: iPhone 7等)
その他
スマートインスリンペンがヨーロッパの数カ国に次いで日本で発売され、インスリン治療における管理方法に選択肢が増えることは嬉しいことです。
本製品の機能の活用により、インスリン療法を行っている糖尿病患者がインスリンを投与した時間と単位数を正確に記録することができるため、インスリンの打ち忘れや二度打ちの減少、さらに低血糖や高血糖の時間が減少することに役立てられると期待しています。(大村詠一)