サノフィ株式会社、日本独自の配合比で開発した2型糖尿病治療薬 「ソリクア®配合注ソロスター®」 を新発売

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サノフィ株式会社は、「インスリン療法が適応となる2型糖尿病」を効能・効果とする、「ソリクア®配合注ソロスター®」〔一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え〕/リキシセナチド(以下、ソリクア®)を、6月8日より発売しました。

サノフィ、2型糖尿病治療薬、日本独自の配合比で開発 「ソリクア®配合注ソロスター®」 新発売のお知らせ(PDF)

 

特徴

2018 年度の調査において、インスリン製剤、GLP-1 受容体作動薬を使用している患者では、糖尿病学会の定める合併症予防のための目標値 HbA1c 7.0%未満を達成している割合は約 3 割であることが報告されています。また、経口血糖降下薬でコントロ ール不良な日本人患者に、基礎インスリン製剤を使用した際、空腹時血糖は目標値を達成したものの、HbA1c 7.0%未満を達成できていない患者(かくれ高血糖)が 35.6%存在しているという報告もあることから、日本人の 2 型糖尿病治療では空腹時血糖だけでなく食後血糖も同時に改善することが重要と考えられます。

ソリクア®は、基礎インスリン製剤(持効型溶解インスリン)の「インスリン グラルギン(ランタス®注)」と GLP-1 受容体作動薬の「リキシセナチド(リキスミア®皮下注)」の配合剤です。インスリン グラルギンが主に空腹時血糖をコントロールするのに対して、リキシセナチドは主に食後血糖をコントロールします。海外では、インスリン グラルギン:リキシセナチドの配合比が 3 単位:1μg 及び、2 単位:1μg の製剤が承認されていますが、日本人の 2 型糖尿病患者の治療実態等を考慮し て、日本独自の配合比 1 単位:1μg として開発されました。
インスリン グラルギ ン 1 単位及びリキシセナチド 1μg が含まれる本剤の用量単位は、 1ドーズと呼ばれる。

サノフィ株式会社プライマリーケアグローバルビジネスユニット ジェネラルマネジャーの坂本和繫氏は次のようにソリクア®を紹介しています。

「日本独自の配合比率で開発したソリクア®によって、2 型糖尿病患者さんの治療にさらなる貢献 ができることを嬉しく思います。私たちはこれからも、糖尿病の疾患啓発や多岐にわたる治療の選択肢の提供を通じて、日本の糖尿病患者さんが安心して治療を継続できるよう、努力してまいります。」

 

 

薬価

ソリクア®配合注ソロスター®:1キット 6,497 円

 

その他

新医薬品に係る投薬期間制限(14 日分を限度とする)の対象外となっているため、発売日の2020年6月8日から長期投与可能となっています。

2020年3月25日に国内の医薬品製造販売承認を取得し、同年5月20日に薬価基準に収載された。

 

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