ノボ ノルディスク ファーマ株式会社（以下ノボ社）から、インスリン製剤の「ノボラピッド®注 フレックスタッチ®」について2023年11月16日より限定出荷となり、2024年からは大幅な出荷量減少が見込まれていることが、医療関係者向けの情報として発表されています。
▶インスリン製剤の限定出荷に関するお詫びとお願い 【第一報】｜ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
なお、患者と家族に向けては、下記のとおりです。
今回の対象製品は「ノボラピッド®注 フレックスタッチ®」です。
ノボ社に確認を行ったところ、インスリン製剤としての「ノボラピッド」自体は通常生産されており、その注入器である「フレックスタッチ」の生産が追い付かず、注入器付きインスリン製剤としての「ノボラピッド®注 フレックスタッチ®」の出荷制限になるとのことです。
ノボ社では、医療関係者に向けて「変更にあたっては患者様への安全性を考慮し、糖尿病専門医とご相談のうえ、2024年1月以降に他薬剤へ変更のご検討をお願いいたします。また、各ご施設すべての患者様を2024年1月～3月末までに代替薬等に変更いただく必要がございます。」と通知しています。
【代替薬】
・ノボラピッド®注 フレックスペン® ：ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
・ノボラピッド®注 ペンフィル® ：ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
・インスリン アスパルト BS 注 ソロスター®NR「サノフィ」：サノフィ株式会社
ついては、「フレックスタッチ」を利用する患者は、「フレックスペン」あるいはカートリッジ製剤の「ペンフィル」に変更せざるを得ないことになります。
また、サノフィ株式会社製でノボラピッドのBS（バイオシミラー：ノボラピッドと同等・同質の品質、有効性を有する医薬品）であるインスリン アスパルト BS 注 ソロスター®NR「サノフィ」もその代替薬とされています。
なお、日本イーライリリー株式会社からは下記のとおり、医療関係者に向けて自社製品を限定出荷する旨、発信されています。
▶ノボ ノルディスクファーマ株式会社 インスリン製剤の限定出荷に伴う弊社インスリン製剤に関するご案内｜日本イーライリリー株式会社
このような状況から、上記の製品をお使いの患者又はその家族におかれては、医療現場の負担増（患者への説明と注射手技指導等）が見込まれるので、早めに主治医と相談され、代替品への切り替えを行ってください。
インスリン製剤は同じでも注入デバイスの変更はその使用に慣れるまでに予期しないトラブル（誤操作による低血糖など）の可能性もありますので、主治医からの指導に基づいて、冷静に対応されるようお願いします。
詳細については、主治医又は下記へお問い合わせください。
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 ノボケア相談室
〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル
Tel 0120-807-075（専用フリーダイアル）
受付時間：月曜日～金曜日（祝日を除く） 9:00～17:00
なお、新しい続報が届き次第、日本IDDMネットワークとしても周知して参ります。